アプリケーション開発者の方へ
アプリケーション開発者の方へ。
◆ ここでは、一般アプリケーション開発/販売を仕事にしておられる方々にぜひ参考にしていただきたい内容を記述しました。
● 視覚障害者のパソコン利用者
国内30万人の視覚障害者のうちパソコン所有者は5万人、そのうちインターネットに接続している人は3万ぐらいでしょう。
● 一般アプリケーションが音声でも使えるようになる。
ほとんどの一般アプリケーションは、開発段階で視覚障害者の操作を考慮するようなことは、残念ながらまだなされていません。 ほとんどは画面を見てマウスで操作しやすいように作られています。
これらのアプリケーションを音声で使うと、一部メニューや内容が音声出力されない、キー操作に対応していないなどの理由で、視覚障害者が使えないものとなります。
しかしプログラムに、ほんのちょっとした処理を付け加えるだけで、視覚障害者も同じレベルで使えるアプリケーションを作ることができます。
このあたりは下記の 「桂木範さんのページ」に、とてもわかりやすい説明があります。
◆ 視覚障碍者向けソフトUI雑考
● 音声ソフトについて
Windows環境のPCを視覚障害者が使う場合、音声ソフトを常駐させることで特殊なハードウエアがなくても、Windows操作および各種アプリケーションを音声で使えるようになります。
◆ メッセージを音声出力するためのSDKが提供されています。
PCTalker
● 音声対応のための開発ポイント
●キー操作イベントの追加
視覚障害者はマウスの位置情報と画面を理解することは難しいため使えません。 すべての操作をキーボードで行います。
●音声は文字情報で
画像アイコンや画像メニューなどは、そのままでは音声出力されませんが文字情報を付加することで確認が可能となります。 たとえば画面上は画像だけでもそれがフォーカスされたときに文字情報を音声ソフトに送ることで内容を確認できます。
ラベルとコントロールの設定
音声ソフトでは Tabキーでコントロールを移動します。通常は目で見ればそれが何のためのテキストボックスであるかがわかるように作られていますが、ラベルが画像であったり設置順序が違っていたりすると音声で読み上げなかったり、違うことを読み上げたりしてしまいます。
● 音声を出すポイント
上記PCTalkerの場合は、vc++、vc#で作られたコントロールはほとんど読み上げるため、画像アイコンなど特別な場合を除いて、音声処理のための加工は、きわめて少なくすみます。
vb,vj,javaなど上記以外の環境で作られたコントロールは、ほとんど読み上げないので、若干の加工が必要です。
しかし、加工といっても、ここでこれを読め! という1行を書くだけのことなので大した作業ではありません。
現実に一部のリストボックスやメニューを修正しただけで音声ソフトユーザーが便利に使えるようになった大手メーカーのアプリケーションがいくつかあります。
音声ユーザーは現在上記のような制限から、いろんなソフトが選べない/使えない状態にあります。 もしも音声でも使えるソフトが開発されれば、多くの潜在ニーズが動き出す可能性があります。
アプリケーション開発者およびメーカー関係者からのご相談をお待ちします。
どこでどのように音声を出せばいいのかなど、開発のご相談や操作テストなど、何でもお気軽にご相談ください。
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