境界性人格障害

人は成長の中で、さまざまな個性を獲得していきます。
明るい、暗い、几帳面、怒りっぽい、神経質、おおらか、人が好き、人が嫌い・など
人格障害は、こういった性格や個性が極端に偏っているために社会生活をうまく行うことができなくなる状態です。
しかし患者が意識的に偏った人格を作っているわけではなく、むしろこういった状態に最も苦しんでいるのは患者自身なので、この病名には少し疑問を感じます。

症状の特徴

幼少期の親子関係から何らかの影響を受けていると考えられています。
見捨てられることへの不安が強い、好きになる/嫌いになるなど人への感情が極端に不安定、自分がどう生きればいいかわからない、衝動的な思考や行動、自殺や自傷のそぶりや行動を繰り返す、怒りや悲しみなど感情が爆発的。
体の感覚が希薄で疲れや緊張といった感覚がない場合が多い。
心の不安定な感覚をコントロールできないため、深く落ち込んだり極端にハイテンションになったりする。

体の特徴

体の症状よりも心の不安定をなんとかしてほしいと来院される場合が多いが、体は安定感を失っていて極度に緊張している場合もあれば極度に緊張を失っている場合もある。

治療方法

心が極度に不安定になっている場合は、まず投薬療法で、ある程度の鎮静した状態を作る必要があると思います。
体から心にアプローチする東洋医学にとって、そこにまったく感覚がない状態は、効果が薄いと思われます。
感情がある程度鎮静した状態で体のリラクゼーション・休息を中心に、体から離れてしまった意識を元に戻す治療が有効です。

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---- copyright nishio kenichi 2014/04/01 ----